上海国際クリニック 現場リポート 
“医療の輸出産業化”への最初の一歩。

私たち北原脳神経外科病院グループは平成19年12月より、中国・上海にある“上海国際クリニック”の経営を受託することになりました。
そこで、現在、現地で勤務されている副院長の菅原先生からの現場リポートをお送りします。

    菅原 道仁 (すがわら みちひと)

国立国際医療センター、国立災害医療センター勤務をへて、現在、北原脳神経外科病院副院長。
平成19年12月より上海国際クリニックの立ち上げに参画。
脳血管障害を中心に、救急医療からリハビリテーション、予防医療まで真のトータルメディカルサポートを行なっている。
脳神経外科専門医、体育協会公認スポーツドクター、坑加齢医学専門医
自身のブログで、上海における活動を掲載している。
http://ameblo.jp/dr-michihito/

 
  上海国際クリニック

上海動物園そば 「上海国際旅行衛生保健中心」敷地内
上海市長寧区金浜路15号 (哈密路×金浜路)
Tel 021-6268-6651
URL http://www.shkokusaiclinic.com/

  上海に赴任してどうですか?
    上海は、世界の中でも有数の発展しつづけている街のひとつで、非常に活気にあふれています。

2010年の上海万博をひかえ、街では、いたるところで工事が進んでいます。

現在、上海に居住している人たちは1800万人を超えているといわれており、東京都の人口1200万人よりも多いのです。そして、駐在している邦人は統計的に把握されているのが約5万人、一説には10万人はいるのではないかといわれています。

そんな大都市ですから、日本にいるのと同じような生活が可能です。

ただ、水と空気は、体に合いませんけど(苦笑)
   

 

   
   

  スタッフには、どんな方がいらっしゃるのですか?
   


当法人からは、私と事務担当の野々山が赴任しています。

現地で採用しているスタッフは、看護師2名、薬剤師1名、事務1名で、みんな仕事を一生懸命やってくれています。

海外に駐在している日本人の方は、日本語できちんとした診察を受けられることを望んでいるので、それが一緒に実践できるスタッフを雇っています。

(↓クリニックの内部と周辺をご紹介します。)

   
   

  言葉の問題は?
   
ここは、日本人対象のクリニックなので、診察はすべて日本語で行っています。

また、スタッフは、みんな日本語が通じるので、私の中国語能力はまったく進歩しません(笑)
すこしは中国語を勉強しないといけないんですけどね。

クリニックにいらっしゃる患者層は?
 
現在、当クリニックでは、発熱、喉の痛みなど呼吸器症状と腹痛、下痢などの消火器症状を訴えてくる患者さんがよくいらっしゃいます。

やはり、東京に比べても、ここ上海は空気がめちゃめちゃ悪い。そして、水に臭いがある。
それに加え、海外生活をすること自体がストレスとなりますので、体調を崩してしまう子供さんが多い印象を受けます。

病気としては、副鼻腔炎という鼻の中に膿がたまってしまう病気が日本に比べてやはり多いですね。
あとは、学校でおこったスポーツ中の怪我なども診察しています。

また、長期の海外生活によって、大きなストレスを抱え込む方が非常に多いので、メンタルケアもさせていただいています。

  クリニックの今後の計画は?
   
そうですね。まだまだ、このクリニックは立ち上がったばかりですので、患者さんの視点であらゆるところを改善していきたいと思っています。

そこで、まず、電子カルテやオーダリングシステムを導入してクリニックのIT化をすすめていきます。

当法人で開発した電子カルテシステムがありますので、それを流用すれば低コストで導入でき、業務の効率化を目指していきます。たとえば、電子カルテシステムと翻訳ソフトを組み合わせると、すごいシステムができると思いますよ。こういうカスタマイズができるのも自社開発の強みですね。

だれでも、どこでも、いつものような医療を受けられるといった患者側のメリットだけでなく、誰が、どこに行っても、いつものような医療を提供できるといった医療従事者側にとってのメリットも尊重したクリニック経営をしていきます。

そして、半年後を目標に最新式のCTを導入し、脳ドックなどの検診システムを確立していきます。CTがクリニックに装備されれば、ほとんどの病気に対応できるはずです。

さらには身体疾患だけでなく、メンタルケアを重点的に行うことにより、駐在しているすべての人のストレスを緩和できるような取り組みを行っていきたいですね。
また、現在は、日本人の患者さんをメインで診察しているのですが、その他の駐在している外国人にも医療を提供していきたいと考えているところです。

  最後に一言をお願いします。
   
最近、いろいろなメディアによって報道されているように、ここ中国においては貧富の差がものすごいことになっています。

超格差社会とでもいいましょうか。

上海都市部のような高層ビルが乱立している華やかなところもあれば、その下でリアカーをひいて野菜を売っている光景を見ることができます。

   

 

    医療を受けたくても受けられない人々がこの国には多く存在しています。

ですから、日本で私たちが行っている救急医療を、よりよい医療技術をこの国に輸出し、最低限の医療を受けられるシステム作りをしていきたいと考えています。

このクリニックの経営は、“医療の輸出産業化”の初めの1歩です。

ぜひ、一緒に、夢を追いかけてみませんか?
 
 
 
     
 

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